剛腕 2018 5 26
大統領補佐官のボルトン氏は、
「毀誉褒貶相半ばする」人物として知られますが、
昔話を書きましょう。
2005年、ボルトン氏を国連大使にするという話が出たのですが、
上院の承認を得られないという状況でした。
私は、ボルトン氏の国連大使就任という話には、大賛成でした。
国連改革をするには、剛腕が必要であると考えていたからです。
さて、トランプ政権が発足するにあたって、
ボルトン氏には国務長官という話が出たという噂を聞きましたが、
やはり、上院の承認を得られないという状況でした。
混迷を極める国際情勢においては、
ボルトン氏のような剛腕がよいと思います。
ボルトン氏には、暴言癖や失言癖があるようですが、
今の時代、「議論ばかりで前に進まない」よりは、
ボルトン氏のような人物が好ましいのです。
「エスタブリッシュメント」と呼ばれる人たちには、
今の時代を解決することはできないでしょう。
政権には、「暴れ馬」がいたほうがよいのです。
もっとも、大統領自身が「暴れ馬」であることが気になりますが・・・・・。
プロレス型経営 2018 1 8
最近は、テレビで「プロレス」の番組を見かけなくなりました。
昔は、テレビを見ると、プロレス中継をよくやっていました。
プロレスは、筋書きのあるドラマのようなものであり、
人気を博するには、ヒーローではなく、
「悪役」の存在が重要となります。
プロレスにおいては、ヒーローが「イケメン」でも、
「悪役」が大暴れして目立たたないと、
ショービジネスとしては成功しないのです。
さて、トランプ大統領は、プロレスが好きだと聞いたことがあります。
だからこそ、プロレス型経営をホワイトハウスに持ち込むのは、
自然な成り行きかもしれません。
驚くのは、大統領自らが「悪役」をやっていることです。
確かに、ペンス副大統領、ティラーソン氏、マティス氏、ケリー氏は、
静かな紳士なので、「悪役」は、無理でしょう。
そうすると、「悪役」として「適任」は、
トランプ氏だけでしょうか。
こうした手法については、
柏原竜一氏の最近の著書が詳しいですが、
「トランプ大統領は、プロレスのように、
『悪の大統領』を演じているかのようです。
口先だけのこととはいえ、
『悪の大統領』に対して『悪』を糾弾しても意味がありません。
これが、アメリカのメディアが、
ひたすらトランプ大統領を批判しながら、
攻め切れていない最大の理由です」と書いています。
そういうわけで、アメリカのメディアは、「間抜け」です。
本来であれば、政策論争で、トランプ大統領を批判すべきところですが、
政策論争では視聴率を稼ぐことができないので、
あるいは、新聞の部数を伸ばすことができないので、
トランプ大統領の「ショービジネス」に参加しているわけです。
マスコミも食べていくには、
政策論争ではなく、ゴシップに特化せざるを得ません。